連結キャッシュ・フロー計算書の作り方 第2回 間接法によるキャッシュ・フロー計算書の作成

 株式会社ラウレア 代表取締役/公認会計士 飯塚幸子

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皆さんこんにちは!公認会計士の飯塚幸子です。「連結キャッシュ・フロー計算書の作り方」セミナー第2回目の講義を始めます。

前回の講義では,キャッシュ・フロー計算書の基礎知識として,キャッシュ・フロー計算書とは何か,キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲とは何か,キャッシュ・フロー計算書の表示区分と表示方法について確認しました。

今回は,表示方法の一つである「間接法」によるキャッシュ・フロー計算書の作成手順について確認していきましょう。

1.間接法とは

キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローの区分の表示方法として,税金等調整前当期純利益に非資金損益項目,営業活動に係る資産及び負債の増減,「投資活動によるキャッシュ・フロー」及び「財務活動によるキャッシュ・フロー」の区分に含まれる損益項目を加減して表示する方法を「間接法」と呼びます。

間接法による営業活動によるキャッシュ・フローの区分の表示は,税金等調整前当期純利益からスタートして,いったん,「小計」欄で,営業損益計算の対象となった取引に係るキャッシュ・フローの合計額を表示し,「小計」欄の下に,投資活動及び財務活動以外の取引によ...