金融庁 中小上場企業、焦点絞った記述情報も有用
「好事例集」で開示例とポイント示す
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金融庁が3月8日に更新した「記述情報の開示の好事例集2023」では、コーポレート・ガバナンス(CG)の状況等の開示例を紹介している( No.3646・6頁 )。新たに追加したのが「中堅中小上場企業の開示例」だ。開示にかけるリソースが十分でない場合は、自社の特徴が表れる指標や重要な論点などの開示がポイントになる。規模の大きい企業の参考にもなるため確認しておきたい。 |
中小上場企業の事例集約は初めて
好事例集はサステナビリティ記載欄とCGの状況等の開示例が中心だが、今回の更新で新たに追加されたのが「中堅中小上場企業の開示例」だ。直近決算期における売上高が300億円以下の企業を対象に、サステナビリティや監査の状況に関する好事例が紹介されている。
中小上場企業の場合、開示にかけるリソースが十分でなかったり、経営者の理解不足といった課題がある。網羅的な開示やオリジナルの図表作成などは難易度が高いとの声もある。
好事例集では以前から中堅中小企業の事例も掲載していたが、まとめて公表するのは初。好事例集更新にあたって実施した、企業や投資家らによる勉強会では、以下のポイントが示された。
・企業にとっての重要な論点や、開...
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