ミニファイル GHGプロトコル改訂への動き

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ISSB基準やSSBJ基準案では、温室効果ガス(GHG)排出量について、例外はあるもののGHGプロトコルに従って測定することとされている。GHGプロトコルはGHG排出量の算定・報告に関する国際的な基準として機能しているが、現在、同プロトコルについて基準設定に関するガバナンスを強化した上で、改訂に向けた動きが見られる。

2025年中の改訂を目指すとしているが、現時点では改訂の内容は必ずしも明らかになっていない。ただ、GHGプロトコルの設定主体が2022年11月から2023年3月に実施した調査結果(2023年8月公表)では、関係者が認識している課題や調査への回答として寄せられた改訂の提案が列記されて...