遺産未分割の申告に係る更正の請求

※ 事例の内容は発行日時点の情報に基づくものです

[質問]
・前提
 遺言がある方が亡くなりました。ただ遺言書に記載のない財産も多数ありましたので、10か月以内に遺言書に記載のある財産を含めた全ての財産について未分割申告を提出しており、その他の添付書類もきちんと提出しています。
 相続人間の同意で遺言書に記載のある財産については遺言書の通り分けることになり、そのほかの財産について調停が行われました。その後6年後に遺言書以外の財産について分割協議がまとまり調停が終わりました。
 遺言書に記載のある土地の一部と調停の対象となっている土地の一部について小規模宅地の特例を適用する予定でこれについては相続人の同意が取れています。
・質問
 この場合において4か月以内に更正の請求をすれば、小規模宅地の特例はつかえますか。
 遺言書に記載のある財産については、未分割の状態でないため取扱いがどうなるか不明です。
 遺言書がある場合には、そもそも未分割申告自体提出することが出来ないという専門書もあったのでこの点を気にしております。
 遺言書で否認されるのであれば、遺言書に記載のある財産についても分割協議をすれば適用できるなどということはありますか。

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1 事実関係 被相続………
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