[質問]
　相続発生に伴い被相続人所有の不動産（宅地）について路線価による評価を行ったところ、4,300万円という価格でした。一方で不動産仲介業者に簡易査定を依頼したところ、建物は年数が経っているため価値がなく、売り出すとしても建替えが必要なので取壊費用を差し引くと土地の売価は3,500万円とのことでした。
　また、擁壁工事（約1,000万円）が必要であることを考慮すると、現実的な売買価格は2,500万円が想定されるとのことでした。
　現況が宅地の場合、宅地造成費を控除するという考え方は無いと過去のデータベースを拝見しておりますが、この擁壁工事について合理的に評価減をする方法はありますか。
　今回のケースの様に、現実的な売買価格よりも著しく相続税評価額が高くなる場合は、不動産鑑定額をもって評価・主張するという方法が一般的でしょうか。

[専門家からの回答] 　※税理士懇話会が顧問契約している専門家の一覧はこちら