農業協同組合の代表理事組合長の交代に伴う役員報酬の取扱いについて

※ 事例の内容は発行日時点の情報に基づくものです

[質問]
 A農業協同組合は、3月決算で、2020年6月の総代会で、代表理事組合長が交代しました。
 この場合に、交代月の役員報酬を日割りで清算すると、定期同額給与の要件を満たさないと考えます。どのように考えるべきかご教示お願いします。


【事実の概要】
(前組合長甲の役員報酬)
 月給:584,000円
 4月・5月は当該金額を支払ったが、6月分は退任するため、総代会の日までの26日分を日割計算し、506,133円を6月21日に支払った。
 以後、退任するので給与の支払いは無い。
(新組合長乙の役員報酬)
 本年度総代会までは非常勤理事であるため、第1四半期分の報酬額275,000円を総代会の日までの87日で日割計算し、262,912円を6月30日に支払った。(275,000円×87日÷91日) 
 問題は、代表理事組合長に就任した6月27日から30日までの日割り報酬77,867円を、7月21日支払いの7月分の報酬に加算して支払う予定であることです。
甲及び乙に対して、総代会の日を基準にした日割り給与を、お互いに清算することが問題であるかどうかという点です。組合長の役職に対する給与額に変更はないため、甲及び乙の日割り金額の、506,133円と77,867円の合計は、584,000円となり、他の月と同額となっております。

[専門家からの回答]  ※税理士懇話会が顧問契約している専門家の一覧はこちら

1 前代表理事組合長………
(回答全文の文字数:1333文字)